「古民家に惹かれて買ったはいいけど、どこから手をつければいいのか」

高槻市でリノベーションを考えているなら、まずこの話を聞いてほしい。

昨年の秋ごろ、32歳のTさんから連絡をいただいた。Googleで「高槻市 リノベーション」と検索してAtelier 103を見つけてくださったそうで、問い合わせのメッセージにはこう書いてあった。

「築22年の古民家を購入しました。両親と一緒に住む予定なのですが、何から始めればいいのかわからなくて……」

正直に言うと、こういう相談が一番多い。物件の購入に気持ちとお金をぜんぶ使い切って、いざリノベーションとなると頭が真っ白になる。Tさんもまさにそのパターンだった。


築22年の古民家、現場で見てわかった「3つのリスク」

現地調査に伺うと、外観はたしかに味わいのある佇まい。でも床下を覗いた瞬間、私はTさんに「これ、順番を間違えると後悔しますよ」と伝えた。

高槻市は大阪北部に位置し、冬は京都の底冷えに近い寒さが入ってくる。山の手側は特に結露や湿気が溜まりやすく、築20年超の木造住宅では断熱材の劣化と床下の腐食が同時進行していることが珍しくない。高槻周辺で150件以上の現場を経験してきた中で、これは何度も見てきたパターンだ。

Tさんの物件で見つかったのは、以下の3点だった。

  1. 断熱材の沈下・欠落——床下の断熱材(グラスウール)が湿気を吸って自重で落ちていた。断熱改修なしでは冬の生活が厳しい。
  2. 筋交い(すじかい)の不足——1995年の阪神大震災以前の耐震基準で建てられた物件に多い問題。間取り変更を先にやると耐震補強ができなくなる箇所が出る。
  3. 水回りの配管劣化——築22年でビニール管の接続部が脆くなっていた。キッチンと浴室を移動する計画があったため、先に配管の全体ルートを確認する必要があった。

「古民家再生」という言葉は聞こえがいいが、実際の現場では見えないところに費用がかかる。スケルトンリフォーム(内装をすべて解体して躯体だけにしてから作り直す工法)を選択したのは、こうした理由からだ。


「うちは本当に今リノベが必要?」を判断する7つのチェックリスト

これはよく聞かれるんですが、「どの段階で相談すべきか」がわからないという方が多い。そこで、現場の経験をもとに判断基準を作った。

  1. 冬に室内が異様に寒く、窓や壁に結露が出る
  2. 床がきしむ・沈む箇所がある
  3. 水回り(キッチン・浴室・トイレ)のどれかが10年以上交換していない
  4. 間取りが家族の人数や生活スタイルに合っていない
  5. 1981年以前の旧耐震基準で建てられた物件、または耐震診断を受けたことがない
  6. 外壁にひび割れや、触ると白い粉がつく「チョーキング」(塗料が粉状になる劣化現象)が出ている
  7. 中古物件を購入したばかりで、これから親世帯・子世帯が一緒に住む予定がある

1〜2個当てはまる:すぐに危険ではないが、早めに現状確認をしておくと安心。
3〜4個当てはまる:放置すると補修費用が膨らむ可能性が高い。一度プロに見てもらうタイミング。
5個以上当てはまる:今すぐ相談を。特に耐震と断熱は後回しにするほど工事の規模が大きくなる。

Tさんは7項目中6項目に該当していた。


3世帯が快適に暮らせる間取りに変えるまで——費用と期間の実際

Tさんの場合、スケルトンリフォームをベースに、耐震補強・断熱改修・間取り変更・水回りの全面刷新をパッケージで進めた。工期は約3ヶ月、費用は全体で850万円程度。

「高い」と感じるかもしれないが、中古マンションのフルリノベ相場(関西圏では600〜1,200万円が一般的)と比べると、一戸建てのスケルトンリフォームとしては標準的な範囲だ。なお、部分的なリノベーションであれば、浴室・キッチン・トイレの水回り3点セット交換で150〜280万円、断熱改修単体なら35〜55万円程度から対応できる。

Tさんから工事完了後に連絡をいただいた。「両親が『こんなに暖かい家は初めて』と言っていました」という言葉は、正直に言うと、この仕事をやっていてよかったと思う瞬間のひとつだ。


業者を選ぶときに確認しておきたい3つのこと

  1. 現地調査が無料かどうか——図面だけで見積もりを出す業者は、後から「追加費用」が出やすい。床下・屋根裏まで確認してくれるかが一つの目安。
  2. 耐震と断熱の提案があるかどうか——見た目だけを整えるリノベーションは、数年で不満が出る。構造と断熱に言及しない業者は要注意。
  3. 施工事例が地域に根ざしているかどうか——高槻市の気候や地盤の特性を知っている業者かどうか、実績で確認する。

施工事例一覧もあわせてご覧ください。

気になることがあれば、まず話してみてください

この記事を読んで少しでも気になることがあれば、電話かLINEで気軽に声をかけてください。Atelier 103は高槻市エリアへの出張調査も無料でやっています。

☎ 070-2158-1956(毎日9時〜18時、土日祝もOK)

「どこに頼んでいいかわからない」という方こそ、まず話を聞かせてください。しつこい営業は一切しません。

この記事をシェアする

← 前の記事 高槻市の水回りリフォームならAtelier 103へ 次の記事 → 高槻市の増改築、築39年の家に書斎をつくった話